2008/05/26

子どもにつたえる日本国憲法

子どもにつたえる日本国憲法
井上ひさし
いわさきちひろ 絵
講談社
1000円


 この本は絵いわさきちひろ、文は井上ひさしさんです。前半は日本国憲法前文と第9条について子どもにわかりやすく絵本風に語られ、後半は九つの項目で子どもの疑問に答えるようなおはなし風にかかれています。また巻末には小さいですが原本の写真とともに日本国憲法の全文が載せられています。


 戦争の悲惨さを体験した方々が少なくなっていく今、子どもを持つ親の方には是非読んでいただきたい本です。この本の前書きの井上ひさしさんの子どものころ感じた話を読むだけでも 平和を守るということは何もしないでいるということではないということがわかります。

 好きなちひろの絵だけでも十分目を引くのですが、「日本国憲法」、学校をでてからまともに読んだこともありませんでした。憲法9条と自衛隊の問題などはよく新聞などで取り上げられます。私が小学校や中学校で学んだころには丁寧に勉強させられたものでしたが今はどうなのでしょう。

2008/05/17

ハリー・ポッターと賢者の石


ハリー・ポッターと賢者の石
J.K.ローリング 
静山社 
1995円

  1999年初版、シリーズ全7巻の第1巻。うちみたいな小さい店でも積み上げなければならないほどよく売れた。その後年1冊の割で、でるたびにその年の桁ちがいのベストセラーになって、出版業界の各種の指数を書き換えていた。4巻以降は上下2冊の分厚い仕立てで、この第1巻は分冊になってはいないが500ページ近いものです。2008年には日本語版の最後の巻が発売になる。  店のシャッターを下ろし、レジの始末をした後、ふと、「こんな分厚い本をきょうびの本を読まなくなった子どもがほんまに読んでるんやろか、、、、」と何気なく積んであった1冊に手を伸ばしぱらぱらとながめてみた。次に気がついたとき私はその場に立ったまま3時間ほどか、この本を読み進み、前に戻りまた読み進み、すっかりと浸りきっていた。はっとして、本を置いた、この本は見てはいけない本の一つに違いない。原書に挑戦してみるのはよいかもしれない。

はてしない物語

はてしない物語
ミヒャイル・エンデ
岩波書店 
2860円
物語の呼びかけに応え本の中に入りこんだ少年のふしぎな冒険の物語「モモ」に続く、エンデの傑作ファンタジー

読んだことのある本だし、映画化されたものも見ている。それでも、この記事を書くために ページをひらいて、ぱらぱらと記憶をたどりながらながめていると、こんな場面、あったかな、と、すっと物語の中の世界に引き込まれ、私はバスティアンのかたわらに立ち 彼が引き込まれた物語の本の中での旅をしばしともにすることになった。十分に古い本である。しかし十分にワクワクとさせてくれる、これがファンタージーなのだと思う。邪魔されないところでじっくりと時間をかけて浸っていたい本、本そのものが物語の主人公かもしれない。見事な仕掛け作りです。あなたは、文字の色の違いにも気がつかれましたか?

痛快!コンピュータ学

痛快!コンピュータ学
坂村健 
集英社文庫
720円

 著者坂村健さんはTRONの開発者として有名なコンピュータの第一人者です。組み込まれたコンピュータのOSとしてTRONは世界で一番多く採用されています。代表的なものとして携帯電話が上げられますが、自動車、冷蔵庫、洗濯機、扇風機、電話機などパソコン以外のいろいろなところでコンピュータはわたしたちの生活を便利にする仕事をしています。 この坂村健さんが素朴な疑問、コンピュータの基礎をその仕組みと歴史からわかりやすく解説した本です。パソコンの使い方がうまくなるためのノウハウ本ではありません。しかし、この本を読み終わればパソコンがより身近に理解できることでしょう。ブラックボックスといわれるパソコンのなかでどういう作業がされているのか、現在のインターネットへいたる道筋、そして単に便利だというだけで終わらないパソコン生活の困った半面への注意までが書かれています。初版は2002年ですが内容は十分今の状況に対応しています。あっという間に内容が陳腐化するパソコン書の中ではめずらしい存在です。 最近言われている「ユビキタス」てなに?「どこでもコンピュータ」てどういうこと?「パソコンがなくなる」てほんとう? そういった疑問に答えてくれる本です。パソコンをしている方にも、これからしてみようという方にもおすすめです。

すてきな 三にんぐみ

すてきな 三にんぐみ
トミー・アンゲラー 作 
偕成社 
1260円
いまえ よしとも 訳

  表紙の3人にはすごみがありますね。40年ほど前の本なのだけどねえ、絵のタッチが最近の絵本みたいにシンプルだけどとてもきれいな絵。シンプルなストーリーだけど、子どもが読めばきっと楽しい話、読んであげても「へええ!!」という意外性をよびそうなお話、だけど、私おっちゃんが読んで、「うーーーん、、」と考え込んでしまったお話。読む人によって感じるところが違ってくる本です。置いておくだけでちょっとしたインテリアにもなりそうな、大人にもお勧めの絵本。

ここから内容を変えます

このブログはつくったままで放置していましたが 私のホームページにリンクしておすすめの本を紹介する内容に変更します。更新は頻繁ではありませんが、、、、、