2009/03/03

赤い鳥小鳥



北原白秋童謡詩歌集
赤い鳥小鳥
画 一乘清明
責任編集 北川幸比古
美しい日本の詩歌 13
岩崎書店
1500円
ISBN 978-4-265-04053-7

♪あーかいとりことりー なぜなぜあかい、あかいみをたーべーたー

と歌った覚えのある童謡、の題でふと手にした図書館の本、ぱらぱらと見て白秋がこんなにもたくさんの童謡を書いていたのかと驚いた。少しでも知っているものだけでも ちんちん千鳥、揺籃のうた、砂山、かやの木山の、ペチカ、からたちの花、この道、赤い鳥小鳥、童謡ではないですが城ヶ島の雨。教科書にも出ていた からまつの林を過ぎて、の「落葉松」

さらに図書館から借りて読んでみて 「えっ?」と思ったのは
「水馬(あめんぼ)赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。・・・・・・」
この一節は演劇をやる方なんかが発声練習によく使っているところ、これが「五十音」という題で 最後のンはないけど、ヲまでが詩歌として歌いこまれていて、それも白秋が作ったものだったとは、

あとがきなどからいろいろ知らなかったこともたくさんあったが さらに最後のページでこのシリーズの刊行の言葉がのせられているところから少し
「 かつてわれわれの先人たちは、たしかなやさしい心と、美しいことばをもっていた。その言葉のあとを追ってみよう。
 われわれ自身の、やさしい、人間らしいことばをつむぎだすために。」小西正保

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